2017/05/13

荒川線8500形(8502号)

都電荒川線として初めての完全な新車が、1990年に1号車が登場した8500形になります。斬新かつ快適な車両を目指して製作されたもので、登場から四半世紀を経た現在でも、水準の高さがうかがえます。
車体は普通鋼製で、平滑でスマートな印象を受けます。かなり時間をおいて製作された8800形・8900形の基本となっていると思います。アイボリーとグリーンの塗装がまたよく似合っています。
主回路はVVVFインバータ制御、平行カルダン駆動を採用しております。7000形・7500形とも車体は新しくなっていても吊掛駆動のままでしたから画期的でした。走行機器に関しても、以後の新型車両の基本になっております。
写真の8502号は、1992年4月にアルナ工機で完成したもので8500形の2次車に相当します。8500形は高価だったのか、5両で製作が終了しました。集電装置や行先表示が新しいものに取り換えられている等の変化が見られます。
【撮影:佐野次郎 2017.5.5 荒川車庫前ー荒川遊園地前間】