2018/09/07

京浜急行800形(823編成)

京浜急行800形は、1978年から86年にかけて132両が製造されました。主に普通として使用することを目的として、低速から中速域での加減速性能を重視した性能を持っています。2011年から廃車が始まり、現時点で30両(6両編成5本)まで減少しています。
車体は普通鋼製で、出入口は四か所に設けています。乗降を円滑にするために多くした出入口ですが、現在では3扉車主体の京急においてホームドア導入の支障になるため、廃車が進む要因となっています。時代とともに車両に求められる要素も変わっていきます。
主回路は界磁チョッパ制御を採用し、余った電気を架線に戻せる回生ブレーキも使用可能になりました。運転台には、現代では主流のワンハンドルマスコンが採用されました。京急の電車としてはさまざまな新しい技術を取り入れた電車でもあります。
写真の823編成は、1981年4月に川崎重工で完成したものです。当初は3両編成でしたが、翌年の82年2月に同じ川崎重工で中間車3両が完成し、6両編成となりました。2016年11月から、窓周りアイボリーの製造当初の塗装を復元して営業運転に就いています。
【撮影:佐野次郎 2018.9.5 屏風浦駅】