2018/09/01

小田急電鉄1000形(1096F)

小田急電鉄1000形は、1987年度から93年にかけて196両が製造されました。2014年度から、製造から約25年を経過して老朽化が進んでいたことからリニューアル工事が開始されました。ワイドドア車36両を除く160両がリニューアルされる予定になっています。
客室については、座席幅の拡大、カラーリングなど大幅にデザインを変更しています。また行先、広告用として17インチワイド形の表示器を出入口の上に新設しました。冷房装置について8%能力が増強されているのは、昨今の酷暑への対応でしょうか。
主回路のVVVFインバータ装置に、フルSiC(シリコンカーバイド)パワーモジュールを採用したことにより、消費電力を従来の1000形から約32%削減すると同時に、機器の小型・軽量化を実現しています。行先表示は幕からフルカラーLEDに換装されました。
写真の1096Fは、2017年1月に4連の1052Fと6連の1252Fをリニューアルし、10両固定編成に改造したものです。1052Fは1987年12月に東急車輌、1252Fは1989年1月に日本車輌で完成したものです。10連化に伴い編成の中間となる運転台は撤去され、客室に改造されました。
【撮影:佐野次郎 2018.8.14 百合ヶ丘ー読売ランド前間】