2018/09/22

京浜急行600形(608編成)

京浜急行600形88両の完成時期は、1994年から96年にかけてと1000形のような汎用車に比較すると短期間ですが、1996年に完成した4次車32両(8両編成1本・4両編成6本)では仕様に変化が見られます。
車内は4人掛と2人掛のクロスシートによる配置でしたが、腰掛は可動式をやめて固定式となりました。また腰掛の背ずり、座面とも新しい設計になりました。座席レイアウトの変更により、側窓の支柱の位置も調整されました。
主電動機の出力は120kWから180kWに強化され、電動車比率が6M2Tから4M4Tに下げられました。それに伴い制御機器も変更されています。また集電装置は従来の菱形パンタに代えて、シングルアーム式パンタグラフを採用しています。
写真の608編成は、1996年2月に東急車輌で完成したものです。2005年10月に扉間の座席をロングシート化し、2012年8月に車体更新を完了しています。近年前面の表示器がLED化されました。
【撮影:佐野次郎 2018.9.5 屏風浦駅】

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京浜急行600形(608編成)※車体更新前