2010/03/28

地下鉄博物館1001号

 地下鉄博物館には、日本ではじめての地下鉄である銀座線の1001号電車も展示されています。1001号電車は1927年に東京地下鉄道により浅草ー上野間が開業したときに登場した電車です。
 現在の銀座線のルーツである浅草ー上野間はわずか2.2kmで、所要時間は5分でしたが、たいへんな賑わいを見せたそうです。ちなみに銀座線が新橋まで延長されたのが1934年で、現在のように浅草ー渋谷間の直通運転となったのは1939年のことです。
 今では近代的なアルミ車体の01系電車に統一されている銀座線ですが、階段を下りるとすぐに改札があってホームがあるという駅も多く、地下の深いところを走る近年に建設された路線とは明らかに雰囲気が異なります。
 写真の1001号は1927年に日本車輛で完成したもので、1968年まで営業運転に使用されました。地下鉄博物館ができる前は、神田の交通博物館に展示されていました。
【撮影:佐野次郎 2010.3.27】

4 件のコメント:

  1. 今、通勤に銀座線を使っています。確かに、道路のすぐ下を走っている感がありますね。表参道や溜池山王などは地下鉄なのにホームから改札へ行くのに階段を下りることになっており、ちょっと不思議な感じです。

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  2. irifujiさん、コメントありがとうございます。

    表参道はあとから千代田線と半蔵門線が開通しましたし、溜池山王は南北線の開業時に銀座線にも駅を作りましたから、複雑な作りになっているものと思います。

    銀座や新橋などは、乗客が多い割には駅の設備が小さく混んでるなといつも思います。しかし少し我慢するとすぐに地上に出られます。

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  3. 銀座線は初め浅草ー新橋ー品川をつなぎ、京急につなげる計画だったそうです。新橋駅は現在よりも少し海寄りにあったそうで、新橋ー渋谷間開通当初は乗り換えないと銀座方面に行けなかったとのことです。当時の線路が今でも残っていて、銀座から新橋に入る際に大きく曲がりポイントを通過する感じがするのはそのためだそうです。車窓からよく見ていればホームらしき影が見えるらしいですよ。(地下鉄で車窓に目を凝らす勇気が私にはありませんが)

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  4. irifujiさん、コメントありがとうございます。
    幻の新橋駅として使用されていないホームがあるのは聞いたことがありますが、車内から影が見えるのは知りませんでした。意外ですね。
    銀座線は渋谷から二子玉川まで、現在の東急田園都市線のルートで延長する計画もありましたが、結局東急新玉川線として建設され、田園都市線に改称されました。今では有数の混雑路線を、小さい銀座線の電車ではとてもではないですが運行できないでしょう。何しろ20m車10両編成でも大変な混雑なのですから・・・。

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