これで定期の寝台特急は「北斗星」「あけぼの」「日本海」「サンライズ出雲」「サンライズ瀬戸」の5本だけになります。しかしながら同僚や友人と話していても、寝台特急を利用したという話を聞くのは北海道への利用くらいであります。新幹線や航空機にくらべると、ニッチ的な存在になっています。これでは廃止が続くのもやむをえないところでしょう。
今日もこれから「北陸」「能登」の最後の雄姿を見ようと多くの人出があることでしょう。列車の運行を担う現場の人々の緊張もたいへんなものではないかと思います。私も一目みたい気持ちはありますが、遠慮しておきます。仕事で疲れましたし、人混みは不得手なものですから・・・
というわけで、写真は私のストックの中で今日去りゆく2列車に雰囲気が似ている1985年頃上野駅で撮影した寝台特急「あけぼの」と常磐線特急「ひたち」の485系ボンネット車です。
【撮影:佐野次郎 1985年頃 上野駅】
スピード化が進んで、東京から金沢くらいなら5時間くらいで行けるようになりましたからね。安く行くなら夜行バス網が整備されていますし。
返信削除私は寝台列車が好きでたまに利用していました。新幹線やバスよりも、旅情を感じます。夜明けの薄明の中、通過駅を眺めて目的地に近づくのを実感したものです。また、ブルートレインは見るだけで「これに乗ればどこか遠くに連れて行ってくれる」という一瞬の現実逃避をもたらしてくれました。今度廃止になった『北陸』にも乗ったことがあります。就職してからはそんな旅はできないのが残念です。
この写真の「ひたち」とても懐かしいです。運転席上のサザエさんの頭みたいなライトがいいですね。隣に「あけぼの」が停まっているということは18時頃でしょうか?
「ひたち」のヘッドマークが絵入りでなく、「あけぼの」のテールマークが絵入りなのはかなり貴重なシーンではないでしょうか。
irifujiさん、コメントありがとうございます。
返信削除寝台列車に乗って、通路側の折りたたみ椅子を出して車窓を眺めると普段は乗らない列車が次々とやってきます。非日常に身を置くのにこれほどふさわしい列車はないかもしれません。
私の寝台列車体験は、横浜から大阪まで行った「銀河」が2回と、卒業旅行で九州を訪れた際に、行き「みずほ」帰り「あさかぜ」を利用したことです。
帰りの「あさかぜ」では食堂車を利用し、ビーフシチュー定食を食べたはずです。
今となっては屋根裏のような20系客車の上段寝台も、食堂車も、そして列車そのものも貴重な思い出になりました。