2012/05/12

クモヤ90形牽引車

E231系やE233系といったJR東日本の通勤電車は工場で検査を受けるときにも、編成ごと自走していきますので、だいぶ出番が減っていましたが、かつてはユニット毎や車両単位で検査を受けていましたので、車両基地と工場の間を運ぶ牽引車という事業用車が各電車区にありました。
モハ73系を改造したクモヤ90形も80年代にはけっこう活躍していましたね。通勤電車としての原形を残しておりました。私は横浜線で現役だった73系を見たことがありましたので、そのまま走っているなあと感じたものです。
茶色いクモヤ90形が113系や103系の中間車をサンドイッチして、電車区と工場の間を結んで走っていたというわけです。クモヤ90形のあとも、新製されたクモヤ143形や101系を改造したクモヤ145形が登場しております。
これらの車両も相当減っているようです。205系以降は検査を受けるときには、編成単位で工場まで走っていきますので牽引車の出番もあまりなく、牽引車が今後作られることもないのではないでしょうか?
【撮影:佐野次郎 1985年頃 大船駅】