2021/06/19

小田急電鉄8000形(8256F)

8000系は1982年から87年にかけて7次に渡り160両(6両編成・4両編成各16本ずつ)が製造されました。当時小田急の一般形車両は、9000形を除いては小田急顔の2600形・4000形・5000形・5200形が占めていたので8000系のスタイルは新鮮に感じられました。
8000形の車体は普通鋼製ですが、防蝕性外板やシーリングの導入やステンレス鋼を屋根板・床板に使用するなど長持ちする工夫が施されています。大型の一段下降式の側窓も好印象です。客室内は寒色系の配色を新製当初は採用していました。
制御装置は界磁チョッパ制御を採用し、省エネルギー化が図られました。台車はアルストム式の空気バネ台車です。急行から各駅停車、箱根登山鉄道箱根湯本までの入線にも対応でき、汎用性のある車両となっています。
写真の8256Fは、1983年8月に川崎重工で完成したもので2次車に相当します。2004年8月に車体修理と機器更新を完了しています。制御装置はVVVFインバータ制御方式に変更され、主電動機も誘導電動機(190kW)に換装し、電動車比率を4M2Tから3M3Tに下げています。

過去の記事から
小田急電鉄8000形(8251F)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/12/80008251f.html
小田急電鉄8000形〈8255F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2010/10/80008255f.html
小田急電鉄8000形〈8263F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2013/02/80008263f.html

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