2010/10/11

小田急電鉄8000形(8255F)

 小田急電鉄の8000形電車は、5000系列に代わる標準型通勤電車として1982年から87年までに160両〈6両・4両編成各16本〉が製造されたものです。技術の進歩を取り入れて、5000系列の電車から大きく進歩しています。
 車体は普通鋼製ですが、前面デザインはまったく新しいものとなりました。また腐食防止による長寿命化のため、屋根板と床板はステンレス製としています。車内については、座席配置や配色とも5200形に準じたものとなっておりました。
 主回路は、電機子チョッパ制御よりも経済性に優れた界磁チョッパ制御を採用しました。主電動機は出力140KWの複巻電動機MB-3262-AC形を装備しています。また台車はアルストムリンク式軸箱支持の空気バネ台車FS516/FS016を装備しています。
 写真の8255Fは1983年7月に日本車輌で完成したもので、6連の2次車に相当します。2003年3月に車体修理を施行していますが、主回路は界磁チョッパ制御のままとなっています。