2010/10/09

西武鉄道6000系(6109F)

 西武鉄道6000系電車は、有楽町線への相互直通運転を目的として1992年に導入された電車です。現在では有楽町線のほか、副都心線にも乗り入れています。101系以来の西武の電車の流れを変えた画期的な電車といえるでしょう。
 車体は西武鉄道の電車では唯一軽量ステンレスを採用しています。営団7000系電車を意識してか貫通路は片側に寄せられています。ステンレス製とはいえ戸袋窓も設けられ、室内の明るい電車となっています。有楽町・副都心線を走る電車の中ではもっとも座り心地の良い電車だと私は思います。
 主回路は当時の主流であったGTO-VVVFインバーター制御を採用しています。GTO方式独特の起動音を現在でも聞くことができます。東急9000系などと同じ音ですね。台車はボルスタレス式を採用しました。またLEDによる車内情報案内装置を設置しています。
 写真の6109Fは1994年6月に東急車輛で完成したもので、6000系の3次車に相当します。2009年6月に玉川上水車両基地で副都心線乗り入れ対応工事を行いました。6000系では唯一ドア上部に大型液晶モニタを装備した編成でもあります。