2010/10/03

東武鉄道10030系(11654F)

 東武東上線では、210両ともっとも多くの両数が在籍しているのが10030系です。10000系の改良型で、ステンレス車体製作技術の進歩を背景として車体のデザインを一新しています。
 車体は前面デザインを新しくしたほか、側面の凹凸が10000系に比べて少なくなっています。同じく1980年代後半に製造された国鉄→JR東日本205系や東急9000系などと同じ系統の車体といえそうですね。また座席の1人分のスペースを10000系から25mm拡げて450mmとしています。
 主回路は10000系と同じく界磁チョッパ制御としています。台車は乗り心地の向上と軽量化を目的として、ボルスタレス台車に変更しています。東武鉄道では日比谷線直通用の20000系に続いての採用です。また乗務員支援のためにモニタ装置を導入しています。
 写真の11654Fは1992年11月にアルナ工機で完成したものです。11654Fは6両編成ですが、4両編成と組み合わせて10両編成で運用されています。