東武東上線では、4年ぶりに50000系電車の増備が再開されたことにより、8000系が廃車されています。これからも置換えが進んでいくものと思います。
8000系電車の室内は、座席の奥行きもそれほど深くなく実用本位の電車だという印象を受けます。室内の配色は化粧板がクリーム色で、シートモケットは抹茶色と暖色系でまとめられています。側窓は現代の通勤電車では珍しくなりつつある2段式で、戸袋窓も最初からありません。
主回路は抵抗制御ですが、台車はS形ミンデン式の空気バネ台車を装備しています。現場では使いやすい車両だといわれてきましたが、省力化の進む新形電車とくらべると今では保守には手間のかかる車両ということになるのでしょう。
写真の8175Fは1977年5月に富士重工で完成したものです。更新修繕を受けてはいるものの、既に33年間走り続けているわけですね。