2010/10/11

小田急電鉄8000形(8057F)

 小田急8000形電車はまだまだこれからも使用する予定で、省エネルギー化の推進と保守の効率化を目的として車体修理とVVVFインバータ化を進めています。
 車体修理によって、腰掛はバケットタイプとなり、7人掛けの部分には握り棒を新しく設けています。窓ガラスはUVカットの遮光ガラスに交換して、カーテンをなくしています。また折りたたみ式腰掛を設けて車椅子スペースを確保したり、優先席の荷棚と吊革の位置を下げたりとバリアフリーにも配慮しています。
 主回路はIGBT素子による2レベル式VVVFインバータ制御で、機器は3000形の3次車以降と共通です。運転台はデスクタイプとなり、ワンハンドルマスコンに変更されています。4連の補助電源装置はIGBT素子を使用した静止型インバータですが、これは廃車となった5000形から再利用しているものです。
 写真の8057Fは1985年4月に日本車輛で完成したもので、4連の2次車に相当します。2008年11月に車体修理とVVVF化を完了しています。種別表示がフルカラーLEDになっているのが目立ちます。