2010/10/10

小田急電鉄5000形(5063F)

 小田急5000形は古い電車ではありますが、快速急行・急行・準急といった速達系の列車に運用されています。こまめに加減速を繰り返す各駅停車には、省エネ性能に秀でた新形車両を充てているということなのかもしれません。
 一見同じように見える「小田急顔」の電車たちですが、少しずつ改良を加えております。写真の5063Fを含む4次車では、車内の天井がフラットになり、扇風機を廃止してラインデリアで送風するようになりました。これは9000形の仕様を反映したものです。冷房装置はCU12C形に変更になっています。
 5000形の最高速度は120km/hで、現代の通勤電車と比べても遜色がありません。主電動機は出力135KWのMB-3039-B形、台車はアルストムリンク式軸箱支持の空気バネ台車、FS375/FS075形を装備しています。
 5063Fは1976年11月に日本車輛で完成したものです。1998年6月に5000形としては最後の車体修理を施行しています。そのため5200形の修理車と同様に側窓のガラス支持が押さえ金となっています。

1 件のコメント:

  1. 5000形は元々急行・準急用車両として製造されたので、足回りは高速向きになっているのです。だから加速が遅く、優等列車に使用する回数が多かったことを覚えております

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