営団地下鉄有楽町線の開業とともに導入された7000系電車は、当時としては最先端の技術を凝縮した電車だといえます。導入後35年を超えた現在も、副都心線でのワンマン運転や2012年度に予定している東急東横線への直通などの新しい用途を加えつつ現役を続けています。
写真の7105Fは有楽町線の開業に備えて、1974年7月に川崎重工で5両編成で完成しました。7000系としては1次車に相当するもので、側窓が小さいのが特徴です。製造当初は冷房装置もありませんでした。
1983年6月に川崎重工で完成した中間車5両を増結して、10両編成となりました。新造した中間車は7000系の3次車に相当し、側窓が1段下降式となり、また冷房装置を搭載する準備工事を施しています。その後の改造により、冷房装置を全車両に搭載しました。
当初主回路はAVFチョッパ制御だったのですが、2005年3月に新木場CRで2レベルVVVFインバーター制御に更新しています。また主電動機の出力を165KWに増強すると同時に6M4Tから5M5Tと電動車比率を下げています。さらに2009年12月頃に副都心線乗り入れ対応工事を終えて現在の姿になっています。