東急大井町線では2008年3月から急行電車の運転が開始されましたが、専用車両として6000系電車が用意されました。田園都市線や東横線で走る5000系や5050系ではなく、わざわざ新形を投入したところに並々ならぬ意気込みを感じます。
6000系も5000系を基本とした電車ではありますが、なんといってもくさび形の前面デザインが目を引きます。何とも先鋭的な外観ですが、先頭部が傾斜しているのには駅通過時の風圧低減という理由があります。大井町線にはホームの幅が狭い駅もありますから、そのあたりに配慮しているのだと思います。
主回路はIGBT-VVVFインバータ制御で、走行機器や情報機器も5000系に準拠したものになっています。個性的な外観とは裏腹に機器については標準化を図っております。
写真の6106Fは、2008年3月に東急車輛で完成したものです。2009年7月に大井町線は溝の口まで延長されましたが、6000系の個性的な外観がアピールに一役買ったものと思います。