2010/10/07

東京地下鉄10000系(10128F)

 地下鉄の有楽町線といえば、イエローの帯を巻いた7000系電車の印象が強いのですが、2006年9月から副都心線との共通車両である10000系電車が走り始めています。今や10000系電車は360両〈10両編成36本〉が揃い、7000系は副都心線対応改造を受けた180両〈10両編成6本・8両編成15本〉が残るのみとなっています。
 10000系はアルミ合金製のダブルスキン構体を採用しています。東武鉄道の50000系や西武鉄道の20000系・30000系と同じく日立製作所のA-TRAINと呼ばれるシリーズになります。東武50000系や西武20000系とは異なり、先頭部は丸みを帯びたデザインとなっています。新しい中にも懐かしさの感じられる不思議な電車だと感じます。
 主回路はIGBTを使用したベクトル制御付き2レベルVVVFインバータ方式を採用しています。また台車は新形式のFS777を装備しています。
 写真の10128Fは2009年9月に日立製作所で完成したもので、10000系の5次車に相当します。5次車では荷棚の構造を変更して、リサイクル性を高めるなどの細かな仕様変更が行われています。