2021/07/14

小田急電鉄2000形(2058F)

小田急電鉄の一般形車両では、千代田線直通用の9000形が斬新なデザインで1972年に登場してからも、1977年に導入された5200形でもまだ従来の「小田急顔」を維持した車両が新製されていました。結局新しい正面デザインを採用したのは1982年に第一陣が導入された8000形となりました。
そうすると早くも1988年にはステンレス車体とVVVFインバータ制御を採用した1000形に移行し、1995年には1000形をさらに進化させた2000形が登場しました。この2000形ですが正面の車番が大きいことや、出入口の幅がやや広いなど相違点もありますが、遠目には1000形によく似た感じの電車に見えます。
現在の電車では珍しくなった戸袋窓があるなど、車内が明るくなって良いですがやや古めの仕様が残る反面、新製当初から車いすスペースを備えていたり、車内案内装置がLED式だったり、モニタ装置が進化したりと1000形に比べて多くの改良点がありました。
写真の2058Fは2001年3月に日本車輌で完成したものです。2000形としては3次車に相当し、車外放送用スピーカーの設置や、側窓の遮光ガラスへの変更・カーテンの省略などの仕様変更が行われました。