2021/09/18

東急電鉄5000系(5117F)

東急田園都市線の5000系は、2002年から2008年にかけて180両(10両編成18本)が導入されました。当初の構想では8500系をほとんど置き換える方向性だったようですが、副都心線直通を控える東横線への5050系導入が優先されたのか、8500系が延命されました。5000系も4編成が東横線に投入されました。
5000系の車体は軽量ステンレス製で、通勤・近郊電車の標準仕様ガイドラインに準拠しており、JR東日本のE231系とは基本的な構造や部材が共通化されています。車内の造作は8500系よりかなり変化しているのですが、出入口上部に設けらえたLCDによる案内表示が乗客にとって目新しい点ではなかったかと思います。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御で、8500系に比較すると明らかに走行音が静かになっています。台車は軸梁式ボルスタレス台車のTS-1019A/TS-1020Aを装備しています。10両編成では5M5Tとなります。
写真の5117Fは、2008年7月に東急車輌で完成したものです。2009年4月に6扉車の2代目5417を新造し、6扉車を3両に増やしました。初代は5417は5522に改番され東横線の5122Fに組み込まれました。2016年2月には総合車両製作所で5417(3代目)・5517/5817(2代目)を新製し、全車4扉の編成となりました。これはホームドアの整備に対応するためです。