小田急電鉄の3000形は総勢346両が在籍しています。小田急電鉄の車両総数は1087両ですから、ダントツの多数派ということになります。小田急の車両では最多製造数、最長製造期間となっています。
標準化志向の車両ではありますが、前面のスカートのいかつい形状は独特のものであります。先頭部のデザイン自体も独特で、8000形~2000形に至る流れとも、4000形・5000形とも違うデザインになっています。前照灯の位置も通勤型では独自の位置となります。
また通勤電車の冷房装置は近年は集中式がほとんどですが、小田急では3000形が初めての採用となりました。低騒音化にも相当な神経を使っていますが、これは沿線の文化を反映しているのでしょうか。
写真の3657Fは2004年10月に東急車輌で完成したもので、3000形の4次車に相当します。4M4Tの8両固定編成です。4次車では車内の案内用のモニタがLCD式1台になり、千鳥式の配置となっています。