2021/09/12

小田急電鉄1000形(1095F)

小田急電鉄が通勤型として1000形を増備していた頃の特急車といえば、10000形でした。3100形から7000形と順調に発展してきた小田急パノラマカーがまた一段と魅力的になったと、当時は思っていました。さらに御殿場線に直通する「あさぎり」には20000形という新形が投入されました。
まさにバブル真っ盛りの、日本経済の繁栄がどこまで続くのだろうか?日経平均はいつ40.000円を越すのだろうか?などと今となっては楽観的な言説もよく聞かれた時代です。華やかな10000系・20000系ですが、ハイデッカー・ダブルデッカー構造がバリアフリーに対応しにくいというので2012年度には小田急線から引退してしまいました。
今では長野電鉄・富士急行でコンパクトになって活躍する姿を見るか、先ごろオープンしたロマンスカーミュージアムで展示されている姿を見ることができます。一方で通勤型の1000形は、5000形に代替されて廃車される車両もありますが、リニューアルして活躍を続ける車両もあります。
写真の1095Fは、4連の1056Fと6連の1256Fを2016年4月に10両固定編成化し、あわせて車体修理と機器更新を実施したものです。中間に入る運転台の客室化改造や機器構成の見直しも併せて行われました。車番は10両固定編成として新製された編成の追番に変更されています。

過去の記事から
小田急電鉄10000形(10001F)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/09/1000010001f.html
小田急電鉄20000形(20001F)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/09/2000020001f.html