2021/09/08

東京地下鉄8000系(8114F)

営団地下鉄(当時)8000系は半蔵門線用の車両ですが、3次車のうち8112F~8114Fの3編成については、東西線の輸送力増強のために、東西線に当初から10両編成で投入されました。8000系としては初めて新製当初から10両編成を組んでいました。
JR中央・総武緩行線に相互直通運転を行うために、5000系と仕様を揃えており、先頭部の連結器は密着連結器、運転台のマスコンはツーハンドルとしていました。東西線では快速が運転されているため通過標識灯を運行番号・行先表示の脇に追加していました。
東西線の5000系と05系の中間に投入されたもので、当初から東西線における8000系の使用は一時的な措置と考えられていました。そのため識別帯は半蔵門線用のパープルで、乗降口の上に「東西線」とステッカーで掲示されていました。
写真の8114Fは1987年9月に近畿車両で完成したものです。冷房準備車として完成し、1988年4月に冷房改造が行われました。1989年1月に東西線から半蔵門線に移籍しています。2015年1月には大規模修繕と制御装置の更新を完了しました。