2021/10/02

小田急電鉄60000形(60053F)

私鉄が地下鉄と相互乗入れを行うことにより、山手線の内側まで乗り入れるというのは、先人の営々たる努力の蓄積によって幾多の路線が整備されましたが、その中に有料特急が入るのは小田急電鉄60000形が国内では初めての例でしょう。
30000形と50000形の中間のような性格のロマンスカーであるともいえます。ボギー車で6連と4連に分割できるのは30000形に近く、デザイン面では50000形から派生した要素が強く感じられるといえます。地下鉄とJR線に入線できるのは60000形独自の進化といえるでしょう。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御で、出力190kWの誘導電動機を制御します。補助電源装置はIGBT-SIVとなります。台車はボルスタレス台車のND-739/ND-739TAを装備しています。バリアフリー対応やAEDの装備は新しい車両ならではだと思います。
写真の60053Fは、2015年12月に日本車両で完成したもので60000形の4次車に相当します。新製当初から前照灯がLED式になっています。60000形は総勢42両が在籍し、4次車が最新の増備車となっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿