8500系は8000系の6次車として、1975年に田園都市線に40両(4連10本)が投入されました。以来1990年度の21次車となる中間車2両まで400両(10連40本)が製造され、主に田園都市線の主力として活躍しました。長らく田園都市線の主力として大活躍し、1979年8月には営団地下鉄(当時)半蔵門線、2003年にはさらに東武伊勢崎線にも活躍の場を拡げました。
2005年には5000系に置き換えられ、廃車となる編成が出始めましたが、一部の車両は秩父鉄道・長野電鉄・伊豆急行に移籍して活躍を続けています。また64両が海を渡ってインドネシアに譲渡されました。それでも2018年4月の時点で、田園都市線で260両(10連26本)、大井町線で20両(5連4本)が活躍していました。
新形2020系の増備の本格化により、8500系の活躍もいよいよ先が見えてきました。2021年9月の段階で残り4編成を残すのみになっています。子供の頃から本で親しみ、東横線でみかけ、通学に少し利用し、何度も撮影した8500系ですが、2018年4月に在籍していた編成については当ブログで記事にできたと思います。
写真の8636Fは1986年2月に東急車輌で完成したもので、8000系の17次車に相当します。10両編成で新製され、軽量構体で統一されています。8500系としてはかなり後期の編成で長く活躍しましたが、2021年8月に営業運転を退き廃車となりました。