現在小田急で一番よく走っているのが3000形電車であります。2001年から2006年までに312両が製作されて、2600形や4000形といった「小田急顔」の電車を総取替し、5000形や5200形の置換えも進みました。
車体はステンレス製ですが、2600形以来の裾絞りをやめているので、直線基調のスタイルとなり、いままでの小田急の通勤電車とはかなり印象が異なります。1次車については出入口が2000形と同様に広く、戸袋窓も残されておりました。
主回路はIPM-VVVFインバータ制御を採用し、主電動機は出力180kwの誘導電動機MB-5092-Aを装備しています。ブレーキ装置は電気指令式ですが、ブレーキ読み替え装置を装備しているため従来の空気指令式ブレーキ車と併結して運転することが可能です。
写真の3254Fは2002年2月に日本車輛で完成したもので、3000形の1次車に相当します。標準化仕様で製造された2次車以降とは異なり、小田急オリジナルの要素が強い電車となっています。