2010/11/23

E351系(モトS24+S4編成)

  中央本線の看板列車といえば、新宿ー松本間を結ぶ特急「スーパーあずさ」に使用されているE351系電車です。カーブにかかると車体を傾斜させて速度の低下を防ぐという「振り子電車」ですね。
 車体のデザインは常磐線の「スーパーひたち」651系電車の流れを汲んでいて、いかにも「特急電車」だぞという感じがしますね。アイボリーにライトパープルという塗装も新鮮な感じがします。残念なのは、グリーン車の座席配置が先代183系1000番台改造車の「スーパーあずさ」では2+1列だったのが、2+2列の配置に戻ってしまったことです。
 主回路はIGBT-VVVFインバータ制御を採用しています。ブレーキ装置は回生ブレーキと発電ブレーキを併用する方式としています。省エネルギーに役立つ回生ブレーキは列車の本数が少ない路線では効果が薄いので、発電ブレーキを併用しております。また振り子装置に関しては、電気的に制御する方式で乗り心地の改善を図っています。
 写真のS24+S4編成は1996年1月に日立製作所で完成し、松本車両センターに新製配置されたものです。1996年3月のダイヤ改正にあわせて投入されたものですが、E351系の増備車はこの2次車で終了し、60両で製造が終息してしまいました。