特急電車らしくない特急電車だとかいろいろいわれた185系電車ですが、現在でも貴重な国鉄形車両の生き残りとして1両も欠けることなく活躍を続けています。特急のシンボルマークも絵入りヘッドマークも国鉄形特急電車の証であります。
車体は普通鋼製で、運用の間合いに普通電車に使用することを考慮して、通常の特急形電車より側扉が幅広となっています。座席は製造当初は転換クロスシートでしたが、これが不評の原因ですね。特急でありながら、座席を倒せませんので・・・。今では座席は取り替えられ、倒せます。
走行システムは兄弟車ともいわれる117系近郊型電車に準じたものです。165系以来の実績ある機器でまとめられていますから、信頼性は非常に高いわけです。今でも活躍している秘訣はそのあたりにありそうです。
写真のチタA4編成は1981年5月に日本車輛で完成したものです。30年選手に近いです。週末の特急「踊り子」や通勤ライナーが185系の活躍の場ですね。いまだに後継車両も具体化していません。