それはほとんどの機関車が機関庫に収納されているために機関車全体を撮影することが難しいということです。しかし貴重な文化的・産業遺産を目の当たりにできることができるわけですから、目をつむることといたしましょう。
さらに特筆すべきは、ここでは動く蒸気機関車が見られるということですよね。機関庫の周りには石炭の匂いがします。現在稼働しているのはC622.C612.C571.C56160.D51200.B2010.8630の7両で、実際蒸気機関車をメンテナンスする機能を持っているわけですから凄いことだと思います。
写真のD50140号機は1926年に日立製作所で完成したものです。煙突のフォルムがいい味だしてます。たまたま庫外に展示されていて全体を撮影できました。今ではこの場所に休憩室として使用されている50系客車が置かれています。
【撮影:佐野次郎 1992.1.16】