2010/11/18

小田急電鉄8000形(8259F)

 小田急8000形電車は1982年から87年にかけて160両が製造されました。いわゆる「小田急顔」から脱却した電車でありますが、1000形以降はステンレス車体となりましたので、小田急では貴重な普通鋼製の電車でもあります。
 車体は前面デザインがまったく新しいものとなっています。千代田線乗り入れ用の9000形電車が斬新なデザインで登場していながら、「小田急顔」の5200形を作り続けたのは不思議でしたが、ようやく9000形に遜色のない地上線用の電車が登場しました。
 主回路は当初は界磁チョッパ制御を採用していましたが、2003年度の車体修理を施した車両からIGBT-VVVFインバータ制御に更新しています。またブレーキ装置も応答性のよい電気指令式ブレーキに変更しております。
 写真の8259Fは1984年10月に日本車輛で完成したもので、6連の4次車に相当します。2005年8月に車体修理を終えています。