2011/04/02

特急「雷鳥」のお座敷電車「だんらん」

 2011年3月のダイヤ改正で、大阪ー金沢間の特急「雷鳥」の運転が終了し、「雷鳥」は1964年12月以来の歴史を終えました。
 国鉄時代の1985年3月のダイヤ改正では、「雷鳥」の食堂車を全廃して12両編成から10両編成に短縮しましたが、18往復のうち7往復にお座敷電車「だんらん」が組み込まれました。当時団体列車などで好評だったお座敷客車を電車特急に導入したものです。
 当初は物珍しさも手伝って好評だったお座敷電車「だんらん」ですが、3人以下で利用しようとしても料金は4人分必要なのが敬遠され、利用は伸び悩みました。
 「だんらん」用の車両は食堂車を改造したサロ481形500番台ですが、早くもJR化後の1989年3月ダイヤ改正から運転された「スーパー雷鳥」用のラウンジ付きグリーン車に再改造され、短命に終わりました。
【撮影:佐野次郎 1985年 野洲電車区(寝台急行「銀河」の車中から)】