2017/01/20

115系近郊型電車

今や、湘南新宿ラインと上野東京ラインの整備によって、東海道線と一体化した感のある、東北本線(宇都宮線)・高崎線の中電ですが、かつては上野と東京で運転系統が分けられ、車両も113系と115系に分かれていました。
東海道線には、111系の頃からグリーン車がありましたが、東北・高崎線には211系・E231系が入ってからも当初はグリーン車が連結されていませんでした。東海道線よりも特急・急行が多数運転されていた期間が長かったせいもあるでしょう。
中電・あるいは近郊型電車というのは、国鉄~JRならではの存在でしょうね。駅間距離が長いですから、普通でも速い。あとは少々お金を払っても座りたいという気持ちもよくわかる。スイカの普及も相まってグリーン車の人気もうなづけます。
とはいえ自分にとって中電とは写真のイメージです。湘南色にデカ目の前照灯、ホームと電車のけっこうな段差、実用本位の寒色系の車内配色、混雑時に危険を感じる、向かい合わせ座席の金属製の枠などなど、冷房もないのが当たり前でした。
【撮影:佐野次郎 1984年頃 尾久駅】