2017/01/04

東京都電6000形(6236号)

父の遺品を整理していて、日本橋を走る都電6000形の写真を見つけました。父のメモによると1970年の撮影です。荒川線だけになる前の、都心の併用軌道を走る現役の都電の姿を見ることができます。
写真の20系統は、江戸川橋ー須田町間の路線でしたが、日・祝のみ、日本橋を経由して通三丁目まで延長運転されていました。20系統は神明町電車営業所の受け持ちで、1971年3月の都電の第五次撤去で廃止となりました。
東京都電6000形は、1947年から52年にかけて290両が製造され、車体更新によりほぼ同等の車体となった3000形・4000形とあわせて都電の標準的な車輌として活躍しました。6152号が荒川線で2000年まで動態保存的に使用されていました。
写真の6236号は、1950年12月に新日国工業で完成したもので、三田車庫に配置されました。1967年12月に三田車庫の廃止に伴い、巣鴨車庫に転属しました。翌1968年2月には巣鴨車庫の廃止により神明町車庫に転属となり、1971年3月に神明町車庫の廃止とともに廃車となりました。