2009/08/10

碓氷峠鉄道文化むらEF3020

 EF30形電気機関車は、本州と九州を結ぶ下関ー門司間の関門トンネル区間の専用機関車である。海底トンネルを常時走行するので、車体を傷みにくいステンレス製にしている。
 EF30形は1号機が1960(昭和35)年に完成し、北陸本線の米原ー田村間で短期間試用されたあと、門司機関区に配属された。翌年から量産車が投入され、EF10形を置き換えた。写真の20号機は1968年に製作されたものである。
 EF30形はブルートレインの牽引にもあたり、1984年2月のダイヤ改正からは短区間の運用でありながら、ヘッドマークが復活した。国鉄の分割・民営化直後の1987年まで現役として活躍した。
 現在では、関門トンネルでの運用はEF81形のほか、JR貨物のEH500形電気機関車が山陽・鹿児島本線をまたいでのスルー運転という形で置き換えている。
【撮影:佐野次郎 2009.7.23】