国鉄では1953年以降に車両の軽量化の研究を進め、1955年10月に溶接技術の進歩、新しい材料の使用、設計技術の進歩、台車の進歩を背景にして最初の形式ナハ10形8両が登場した。
ナハフ11形は1957年から58年にかけて30両が製造された、車掌室付きの車両である。写真の1号車は1957年5月に品川客車区に新製配置され、1986年3月に福知山運転所で廃車された。
私はまだまだブルートレインが多数運転されていた1980年代に、10系客車が品川客車区に留置されていたのを記憶している。おそらく事業用車の代用だろう。
【撮影:佐野次郎 2009.7.23】