2009/09/06

碓氷峠鉄道文化むらDD531

 DD53形ディーゼル機関車は、1965年から67年にかけてDD51形を基本として3両が製造された除雪用機関車である。
 1963年に上信越・北陸地方を襲った「サンパチ豪雪」を背景として、既存のDD14形より強力な除雪用機関車が必要とされたのが本形式登場の理由である。
 3両とも、湿雪が多く条件が過酷な新潟地区に投入された。高速の優等列車を頻繁に運行していた新幹線開業前の上越線においては、欠かせない存在であった。
 1号機は翌年冬には北海道に転属し苗穂に配置された。1966年には旭川機関区に転属し、宗谷本線で使用された。1975年に新庄機関区に転属し本州に戻ったが、ほとんど使用されないまま民営化直前に廃車となった。
【撮影:佐野次郎 2009.7.23】

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