205系の第一陣40両が山手線に新製投入されたのは、1985(昭和60)年のことである。当時の国鉄では、設備投資の抑制が強く求められており、205系には201系の廉価版という性格もあったものと思う。
主回路には近郊型電車用として開発が進められていた添加界磁制御方式を採用した。私は専門的なことはよくわからないが、抵抗制御に回路を付加することにより回生ブレーキを使用できるようにしたものだと理解している。
また205系から採用されたボルスタレス台車は、近郊型・特急型電車にも採用され、標準的な仕様となった。
JR東日本の電車の元祖ともいえる205系の初期型であるが、最近はひとりでに窓が開くとか「都市伝説」がささやかれるようにもなっている。
【撮影:佐野次郎 2009.9.21新習志野駅】