2009/09/12

碓氷峠鉄道文化むらオハネ1229

 10系軽量客車の寝台車としては、ナハネ10形が1955年から56年にかけて110両が製造されたあと、1957年から58年に給仕室(寝台の寝具格納スペースも兼用)の拡大を行ったナハネ11形が74両製造された。
 品川客車区や九州地区に新製配置され、東海道・山陽本線や九州連絡の夜行列車に連結された。従来のナハネ10形は各地に転属し、寝台車が各地に普及していくことになった。
 1966年から68年にかけてサービス向上を目的として冷房改造が行われたが、重量が増加したため形式がオハネ12形に変更された。
 写真の29号車は1958年9月に品川客車区に新製配置され、1967年9月に冷房改造を実施してオハネ12形となり、1986年1月に長崎で廃車されている。
【撮影:佐野次郎 2009.7.23】