2009/09/12

碓氷峠鉄道文化むらオシ172055

 オシ17形食堂車は、1956年から60年にかけて30両が製造された。10系軽量客車の寝台車に準じた車体断面であるが、台枠は3軸ボギー客車を再利用したものである。
 広くなった車体を生かして食堂の定員を40名に増加させている。またデイーゼル機関駆動式の冷房装置など新しい機構を採用し、国鉄近代食堂車の基本となった。
 今となっては見る影もないが、昭和30年代には主要幹線には長大編成の夜行急行が多数運転されていた。寝台車だけではなく座席車も連結し、主要な列車には食堂車が連結されていた。
 オシ17形は1972年まで現役として活躍した。写真の2055号車は事業用車に転用されていたものを食堂車に復元して展示しているものである。
【撮影:佐野次郎 2009.7.23】

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