2009/09/06

京浜急行600形(607編成)

 京浜急行600形は、あくまで輸送の「手段」としてとらえられていた鉄道車両に少しでも多くの着席機会を提供し、快適な空間を生み出すことを意図して製造された電車である。
 地下鉄乗り入れに対応した車両であるから、都営浅草線や京成線にも乗り入れる。これらの路線でクロスシートを利用できることには大きなインパクトがあったものと思う。また空港線系統や、4両編成が普通列車の運用に入っていたりもする。
 一部の座席をスライド可能にするなど、通勤時間帯での円滑な運用にも留意されていたが、8連は602編成を除いて結局ロングシート化改造が行われてしまった。
 写真の607編成は、1995年に川崎重工で製作されたものである。
【撮影:佐野次郎 2009.9.6仲木戸駅】