小田急電鉄では新しい通勤型車両として2019年度から5000形の導入を進めております。代替として廃車されたのは、8000形のうち主回路を界磁チョッパ制御のままとしていた8251Fと8255F、事故廃車の8264Fの3編成の他、1000形の非更新車なかでもワイドドア車の代替が優先的に進められています。
さてこのワイドドア車、導入当時からの輸送状況の変化により、大きな改造も行われていました。まず1997年度から99年度にかけて、側扉の開口幅を2.000mmから1.600mmに改めています。扉そのものはそのままで引き残しにするようにしています。また扉間の腰掛は7人掛けとして着席定員の増加を図っています。
2004年度には4両編成6本を6両編成4本に組み替えています。編成の変更により4両の制御車を中間付随車に改造しています。乗務員室を撤去して客室に改造されました。ただし乗務員室隣の側扉の幅は1.500mmのままとなっているので、通常の中間車とはレイアウトが異なります。
写真の1754Fは1992年2月に1553Fとして完成した4両編成に、1555Fからサハ1854、デハ1904を組み込んで2004年7月に編成組替・車種間改造・改番・車体修理・機器更新を行ったものです。1000形のワイドドア車では最後に残った1編成ということになりそうです。