小田急電鉄8000形は、2002年度から2013年度にかけて車体修理と機器更新が行われました。長期間に渡って実施されたために変更点も多く発生しています。2003年度からは制御方式や編成構成の変更が行われ、機器類は3000形の3次車以降と共通化されました。2021年4月に在籍しているのはこれ以降の編成です。
制御装置はIPM-VVVFインバータ制御方式に変更となりました。主電動機は出力190kWの誘導電動機に換装され、6両編成で4M2Tから3M3Tに変更となっています。またブレーキも電気指令式に変更となり、運転台もワンハンドルマスコンに変更となりました。
車内については2002年度と同じ施工内容ですが、側窓をUVカットガラスとしてカーテンを撤去しています。LEDスクロール式の車内案内情報装置を1両につき4台、千鳥状に配置しています。車いすスペースも設けられました。
写真の8258Fは、1984年6月に川崎重工で完成したもので8000系の3次車に相当します。2004年11月に小田急エンジニアリングで車体修理と機器更新を完了しています。5000形の導入による廃車は、8000形の更新車よりも1000形の非更新車が優先されているのが現状です。