南武線の205系は1989年から90年にかけて4次にわたって96両(6両編成16本)が新製投入されました。6両編成で4M2Tの構成になっていました。ラインカラーを示す識別帯は黄色1号と黄かん色2号、ぶどう色2号を組み合わせたものとなりました。
205系の車体は軽量構造のステンレス車体を採用しています。前面は201系のイメージを継承したブラックフェィスとし、側窓は1段下降式となっています。暖色系で室内の配色をまとめ照明も明るくなったことから、戸袋窓・妻窓を廃止しています。
主回路は添加励磁制御を採用しています。主電動機はMT61形直巻電動機です。制動方式は回生ブレーキ併用電気指令空気ブレーキとしています。台車は軽量ボルスタレス式のDT50/TR235を装備しています。
写真のナハ16編成は1990年9月に川崎重工で完成し、中原電車区に新製配置されたものです。2009年12月にパンタグラフをシングルアーム式のPS33Eに交換しました。2014年12月に廃車となりました。