引退直前の車両には、撮影熱が高まる傾向は強いようです。そもそも通勤電車や新幹線は数十年前には、わざわざ撮影している人は少数だったと思います。やはり1枚あたりのコストが現代よりも高価だったことや、在来線特急などが多く走っていたこともあると思います。
いつでも撮れると思って撮らずにいると撮れなくなってしまう電車のひとつが山手線でしょう。私が現役時代を実見しただけでも、103系→205系→E231系500番台→E235系と四世代に渡って車両が入れ替わっています。
103系は1963年から84年にかけて3.447両が新製されたという驚くべき車両です。電動車と付随車を適切に組み合わせて経済性を高めた車両です。全電動車方式では変電所の能力も追いつかないための措置で、車両だけでは鉄道が成立しないことがよくわかります。
山手線には1963年に試作車が投入され、ATC導入のために同一系列内での差替えをはさみながら1988年に205系への代替が完了するまで走り続けました。ウグイス色のラインカラーはその後の形式にも継承されています。
過去の記事から
山手線103系(カラー写真)
https://sanojiro.blogspot.com/2011/05/103.html