小田急電鉄1000形は2021年4月現在で、170両が在籍しています。そのうち70両が1090番台の10両固定編成です。7編成のうち、1091F~1094Fまでの4編成は新製当初から10両編成で、1095F~1097Fの3編成は既存の編成を組み替えたものです。
中でも写真の1097Fは、1055Fから3両、1255Fから5両、1081Fから2両で10両編成を組成しています。1055Fの下り先頭車と1255Fの上り先頭車を1081Fの中間車に差し替えています。この変則的な組成により先頭車を中間車に改造する工程を省いています。
車体修理と機器更新もあわせて行われましたので、Sic-VVVFインバータ制御に制御装置を更新し、空気圧縮機や主電動機も換装しています。また新型の電車と同様に車内には2画面の情報案内表示装置も設置されました。
1055Fは1988年に日本車両、1255Fは1990年1月に東急車輌、1081Fは1993年2月に川崎重工で完成したものです。1081Fは1000形で唯一の8両固定編成かつ最終増備車でした。上り方4両が2020年7月、下り方6両が2020年10月に車体修理・機器更新・改番を完了しました。
過去の記事から
小田急電鉄1000形(1055F)
https://sanojiro.blogspot.com/2018/11/10001055f.html
小田急電鉄1000形〈1255F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2010/11/10001255f.html
小田急電鉄1000形(1081F)
https://sanojiro.blogspot.com/2012/01/10001081f.html