2021/12/25

小田急電鉄5000形(5053F)

小田急電鉄5000形は、代々木上原ー登戸間の複々線化の完成を契機として導入された最新型の通勤車両です。「より広く、より快適に」がコンセプトで、スピード感のあるデザインが特徴となっています。5M5Tの10両固定編成で、千代田線への乗入れは考慮されていません。
5000形の車体は軽量ステンレス製で、幅2.900mm・裾絞りの拡幅車体を採用しています。先頭部は非貫通で、流線形となっています。客室内はガラスを多用して広さを演出しています。腰掛は片持ち式、床面は木目調となっています。車内案内表示装置はワイド17インチLCDを2台出入口上部に備えております。
制御装置はフルSic-VVVFインバータ制御装置を採用しています。主電動機は190kWの誘導電動機で、1000系の更新車と共通です。制動装置は電気指令式でN-TIOSで制御されます。台車は軸梁軸箱支持式ボルスタレス台車NS-102/NS-102Tを装備しています。総じて機器の小型・軽量・静音化、二重化による信頼性の向上が図られています。
写真の5053Fは、2020年8月に川崎重工で完成したものです。5000形は2021年11月現在で90両(10両編成9本)が在籍しています。私個人としても非常に見栄えの良い車両だと思います。通勤用車両としては相鉄の12000系と双璧をなす存在だと思っております。