2021/12/04

小田急電鉄8000形(8265F)

小田急電鉄8000形は1982年度から87年度にかけて導入された車両ですが、1972年に千代田線乗入れ用とはいえ斬新なデザインの9000形を既に導入していた小田急が、1982年まで従来と同じ正面デザインである5200形の新製を継続していたのか不思議でした。
8000形の導入によって、9000形と比べても遜色のないデザインの通勤車両になったと導入当時には感じました。それからは1000形・2000形・3000形・4000形・5000形と10年以内の比較的短いサイクルでモデルチェンジをしている印象です。
8000形も初期の車両は室内の色調を寒色系でまとめていました。1986年度に導入された6次車からは暖色系のカラーリングに改められたのですが、室内の色調に関しては在来の車両との連続性があったと考えられます。
写真の8265Fは1986年10月に日本車両で完成したもので、8000形の6次車に相当します。2010年2月に小田急エンジニアリングで車体修理と機器更新を完了しています。8000形の6連では最終年度の更新で、車いすスペースの折り畳み式腰掛がなくなりました。

過去の記事から
小田急5200形〈5268F〉
https://sanojiro.blogspot.com/2010/10/52005268f.html
小田急電鉄4000形(4066F)
https://sanojiro.blogspot.com/2018/08/40004066f.html
小田急電鉄5000形(5052F)
https://sanojiro.blogspot.com/2021/09/50005052f.html