東京メトロ半蔵門線の主力車両である8000系は、当初8両編成と10両編成を混用する計画でしたが、相互乗入れ先の東急田園都市線の混雑の激化から10両編成に統一することになりました。そのため車両番号と製造順序の相違などがあります。
中でも8101F~8107Fを10連化するために製造された中間車は1994年度に導入された6次車で、東西線の05系(1~4次車)に準拠した構体で製作されているので、5次車までとは明らかに仕様が違います。特に車体裾が短いため編成の中で目立ちます。
側窓の寸法も05系に準じた縦長で、側扉の窓も複層ガラスを採用しております。客室の仕様も異なり、袖仕切りのデザインも変更され、座席の占有幅を450mmに拡大してバケットシートが採用されました。台車もモノリンク式のSS035を装備しています。
写真の8105Fは、8105~8405・8905・8005が1980年11月に川崎重工で、8505・8805が1981年9月に東急車輌で完成したもので8000系の1次車に相当します。1988年5月に冷房改造されました。8605・8705は1994年7月に日本車両で完成したものです。2009年10月に大規模修繕と制御装置の更新を行っています。