横須賀・総武快速線で使用されているE217系は現在E235系1000番代への置換えが進行中ですが、一時的に45両(10両編成3本・5両編成3本に組換え)が東海道線(東京ー熱海間)・伊東線(熱海ー来宮間)で使用されていました。
転用の経緯ですが、2004年10月のダイヤ改正で池袋の立体化工事が完成したために利用の伸びていた湘南新宿ラインをE231系に統一したうえで64往復に増発したため、2001年12月から新宿駅に乗り入れていたE217系に余剰が発生したため東海道線に転用したものです。
東海道線車両(E231系・211系)と編成を統一するため、基本11両+付属4両から基本10両+付属5両に組み替えました。識別帯も「スカ色」から「湘南色」に変更されました。あわせてグリーン車Suicaシステムの取付工事が行われました。
写真のクラY-2編成は1994年8月に川崎重工で完成したもので、E217系の量産先行車に相当します。2006年4月に東海道線に転用、2008年2月に機器更新のうえ横須賀・総武快速線に復帰しています。2012年11月に再度東海道線に転用、2015年5月に横須賀・総武快速線に復帰しています。