2011/05/22

京浜急行電鉄デト11・12形(11・12)

 京浜急行には関東の私鉄では珍しくなった電動貨車が在籍しております。写真のデト11・12形は新町検車区に在籍し、資材運搬用に使用されています。
 定期的に走るわけではありませんが、工場と検車区の間で資材を運ぶために日中に本線を走行し、色も違えば客席もほとんどありませんので「なんだあの電車は?」ということで相当に目を引きます。
 デト11・12形は1988年に廃車された1000形の1095.1096号を貨車に改造したものです。1095.1096号は1958年6月に801.851号として東急車輌・東洋電機製造で完成したものです。1000形の試作車に相当するもので、正面は非貫通・2枚窓でした。1965年に改番して1000形に編入、1973年に正面を貫通化して浅草線への乗り入れも可能となりましたが、京急線内での運用がほとんどでした。
 2010年9年に京急ファインテック久里浜工場で、主回路の界磁チョッパへの換装、パンタグラフのシングルアーム化、前照灯や運行表示器の交換など大規模な改造工事を受けています。