2018/12/31

東急大井町線6020系(6121F)

東急大井町線の6020系電車2編成に、座席をロングシートと進行方向向きに変換できる車両1両が組み込まれました。これは、12月14日から平日夜の大井町ー長津田間の急行5本で行われる有料座席指定サービス「Q SEAT」に充当するためです。
JR東日本のグリーン車や特急、小田急ロマンスカーにも通勤ニーズに応える列車があります。東武東上線のTJライナーは、通勤型電車による有料の座席指定の列車です。東急では有料の座席指定サービスは初の試みとなります。
生活の手段とはいえ、通勤もけっして楽なものではありません。直通運転が増えたことで、列車の遅れも増えました。少々お金を出してでも、ゆっくりと座って帰りたいという向きもあろうかと思います。
写真の6121Fは、2018年1月に総合車両製作所横浜事業所で完成したものです。2018年10月に二代目デハ6321が完成し、初代デハ6321は改造のうえ2020系2126Fに組み込まれました。編成中に1両だけオレンジの車両があるのは目立ちますね。
【撮影:佐野次郎 2018.12.23 等々力ー尾山台間】

過去の記事から
東急大井町線6020系(6121F) 「Q SEAT」組込み前
https://sanojiro.blogspot.com/2018/10/60206121f.html

2018/12/30

東急大井町線2000系(2003F)

時事ネタというか旬の話題にはそれほど関心のない当ブログですが、東急大井町線で2000系が営業運転を開始したというので、撮影に出かけてきました。運用を調べたりもしていませんでしたが、目的通りに撮影することができました。
2000系は、大井町線の主力である9000系電車とよく似た車両です。もともとは東横線で15編成が使用されていた9000系に対して、2000系は田園都市線・東京メトロ半蔵門線で3編成が使用されていた少数派です。
2000系は東武線には直通しない限定運用でしたので、田園都市線でも撮影の難しい車両でした。新形2020系の投入により、限定運用の2000系・8590系が田園都市線からまず姿を消すことになります。
写真の2003Fは1993年5月に東急車輛で完成したものです。車内更新などの転用改造を終えて2018年11月から大井町線で営業運転を開始しました。2003Fの大井町線転用により、8500系の8639Fが運用を退きました。
【撮影:佐野次郎 2018.12.23 等々力ー尾山台間】

2018/12/24

東京メトロ千代田線6000系(6116F)

東京メトロ千代田線の6000系電車が2018年10月5日に営業運転を終了しました。そのあと10月13日から11月11日の土休日限定で綾瀬~霞が関間で1日1往復の特別運転を行ってから完全引退したわけです。
6000系は1968年に一次試作車が完成してから、営団地下鉄千代田線の主力車両として、1990年の7次量産車まで353両(10両編成35本・3両編成1本)が製造されたものです。先進的な技術の採用により、長期の使用に充分対応できる車両となりました。
同時期に製造された国鉄の通勤電車は、103系→201系(203系)→205系と移行していますので、6000系の技術がいかに進んでいたか、想像できるのではないかと思います。普通鋼製・抵抗制御の103系から6000系の水準に近づいていく歴史とも捉えらえるわけです。
写真の6116Fは、1972年8月に川崎重工で完成したものです。1993年8月に冷房改造、1995年8月に制御装置のVVVFインバータへの更新を行いました。2016年8月に廃車となり、インドネシアに譲渡となりました。
【撮影:佐野次郎 2011.1.8 豪徳寺駅】

過去の記事から
千代田線6000系〈6109F〉
千代田線6000系(6121F)
千代田線6000系〈6126F〉
千代田線6000系(6128F)

2018/12/23

東武鉄道50070系(50071F)

私にとって身近な鉄道といえば、第一に最寄り駅のあるJR根岸線、次いで通勤で利用する東海道線、近所の京急線・みなとみらい線・東急東横線といったところです。東武・西武・京成などは比較的距離がある印象でした。
ところが近年の路線の整備と相互直通運転の充実により、意外な車両が近場で撮影できるようになりました。東横線に東武・西武・東京メトロの車両が入ってくるようになりましたので、横浜市内で東武の電車を撮影できるわけです。
東横線も平成のはじめとはすっかり様変わりしております。桜木町~高島町~横浜間は廃線となり、ターミナルとしての貫禄充分だった渋谷駅も地下に移設されました。そしてみなとみらい線の開業も大きな変化でした。
写真の50071Fは、50070系の第一編成で2007年4月に日立製作所で完成したものです。50070系は70両(10両編成7本)が在籍しております。東横線では特急・通勤特急・急行として運用されます。
【撮影:佐野次郎 2018.7.14 白楽ー妙蓮寺間】

2018/12/22

東武鉄道6050系(6159F)

私は鉄道ピクトリアル誌を2001年10月号から毎月購入しておりますが、最新の2019年2月号の特集は、「東武鉄道6050系」であります。月刊誌としてはニッチな題材を特集したと思いますが、興味深く読んでいるところです。
東武鉄道6050系は、1964年に登場した2扉・クロスシートの6000系の車体を更新して、1985年から86年にかけて44両(2両編成22本)を製作したものです。さらに新製車16両(2両編成8本)が1988年にかけて製作されました。
首都圏では貴重な乗車券だけで利用できるクロスシートの電車ということになります。私も学生の頃、日光まで出かけるために浅草から利用しました。確か1991年のことでしたので、新しくてきれいな電車だなあなどと思いながら利用したのを覚えております。
写真の6159Fは、1986年3月にアルナ工機で完成したものです。6050系は、2017年4月のダイヤ改正で、快速・区間快速が廃止されたことにより浅草には乗り入れなくなりました。500系の特急「リバティ」に道を譲り、日光・鬼怒川線内での運転に従事しています。
【撮影:佐野次郎 2011.10.9 せんげん台ー大袋間】

過去の記事から
東武鉄道500系(505F)
野岩鉄道6050系(61103F)
東武鉄道6050系(6170F)

2018/12/15

東武鉄道100系(104F)

私は通勤に、京浜東北・根岸線と東海道線を利用していますが、用事で他の路線を利用しますと、想像以上の混雑に驚くこともあります。例えば、夕方ラッシュ時の総武快速線の下り列車の混雑も相当なものだと思います。
そんな中で、料金を追加しても着席して帰宅したいというニーズは相当あると思います。JR東日本では、グリーン車の利用も相当伸びているでしょうし、帰宅時の利用を取り込む特急の設定も見られます。
といいましても、特急の設定で普通列車が減って、ますます混雑が激しくなるのは困ります。長時間・長距離の通勤に加えて、混雑が加われば疲労がより蓄積します。私個人の意見では、高速バスが着席ニーズをある程度吸収するのが理想的だと思っています。
写真の104Fは、1990年5月にアルナ工機で完成したものです。東武鉄道の100系は、小田急電鉄の50000形・60000形・70000形と並んで特急としての貫禄充分です。平素の混雑ではなく、休息や記念のための旅行などにふさわしい車両ではないでしょうか。
【撮影:佐野次郎 2011.12.4 せんげん台ー大袋間】

2018/12/09

東武鉄道100系(102F)

鉄道写真を趣味としている者にとって、あこがれの被写体といえば、SL・ブルートレイン・特急列車が代表的なところでしょうか?昨今では、ブルートレインは全滅し、特急列車も新幹線の延伸や高速バスの発展によって減少傾向にあります。
私鉄の中で特急らしい特急電車を運行しているのは、近鉄・名鉄・小田急・西武と東武といったところでしょうね。浅草と日光・鬼怒川温泉を結ぶ特急は東武鉄道の看板列車としての伝統を保っていると思います。
私も子供の頃、家族旅行で鬼怒川温泉に行きましたが、乗車したのは1720系でした。鮮明な記憶があるわけではありませんが、0系の新幹線よりも快適だったように思います。その1720系の後継が100系「スペーシア」です。
写真の102Fは、1990年3月に東急車輌で完成したものです。100系は1990年から91年までに54両(6両編成9本)が製造されました。既に四半世紀活躍を続けていますが、現在でも古い車両だという印象はありません。入念な保守が施されているものと思われます。
【撮影:佐野次郎 2018.4.29 せんげん台ー大袋間】

東武鉄道50050系(51061F)

東武鉄道の電車のカラーには、京急の赤や阪急のマルーンのような統一したものはないようです。近年の新型車両ではむしろ路線にあわせたカラーを取り入れることでイメージを高める戦略と思われます。
2004年に東上線の50000系から投入が始まった本系列ですが、東武鉄道の通勤型電車としては初めてアルミ製の車体を採用し、シャイニーオレンジをアクセントのカラーとしています。
従来の東武鉄道の地下鉄乗入れ用の車両は、同時期に製造されていた標準型の車両と仕様がずいぶん異なっていましたが、地下鉄乗入れ用の50050系・50070系では50000系と仕様の共通化が進んでいます。
写真の51061Fは、2009年1月に日立製作所で完成したものです。50050系は、伊勢崎・日光線から東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線に乗り入れる車両で、2005年度から2009年度にかけて180両(10両編成18本)が製造されました。
【撮影:佐野次郎 2018.4.29 せんげん台ー大袋間】

過去の記事から
東武鉄道50000系(51001F)
東武鉄道50000系(51008F)
東武鉄道50070系(51076F)
東武鉄道50090系(51096F)

2018/12/02

東武鉄道20000系(21852F)

東武鉄道は2000系に代わる日比谷線直通用車両として、20000形を1988年から92年にかけて104両(8両編成13本)を製造したあとで、前後2両の乗降扉を5扉に増設した20050形を1992年から94年にかけて64両(8両編成8本)製造しました。
20050形が登場した頃というのは、いわゆるバブル崩壊の真っただ中ではありましたが、現在に比べればいろいろな意味でゆったりした時代だったと思います。パソコンもネットも携帯もなく、カメラもフィルム式だった頃でしょう。
ただ社会の活力は旺盛でもあり、路線の整備途上でしたので通勤電車の混雑も激しく、乗降扉を増やして乗降時間の短縮が目指されました。20050形で両端2両を5扉にしたのは、日比谷線にはホームの両端に出入口がある駅が多かったからです。
写真の21852Fは、1993年1月に東急車輌で完成したものです。営団地下鉄でも同時期に両端の2両を5扉車にした03系を製造しました。昨今ではホームドア導入に支障となるため、多扉車はほとんど姿を消しておりますね。
【撮影:佐野次郎 2018.4.29 せんげん台ー大袋間】

東京メトロ日比谷線03系〈03120F〉

東武鉄道20000系(21803F)

早いもので2018年も12月を迎えました。ここ数年は撮影へ出かける回数も減り、一日一鉄どころか、一月一鉄も怪しい有様でしたが、本年は月数回撮影する月もあり鉄道趣味に関してはあるべき姿に近づいたと思っています。
平成30年ともなると、自分の感覚では新しいと感じている車両の中にも、置き換えられていく車両が増えてきます。東武20000系もその一つです、1988(昭和63)年に登場した形式ですが、新型70000系への代替が進んでいるところです。
70000系への代替は、日比谷線で従来の車体長18m・3扉・8両編成を、20m・4扉・7両編成に代替し、あわせてホームドアを導入するためですが、20000系の前任の2000系は普通鋼製・非冷房だったので、20000系がずいぶんと近代的な電車に思えたものです。
写真の21803Fは、1989年1月にアルナ工機で完成したものです。70000系によって置き換えられた20000系は、短編成化・リニューアルされて日光線・宇都宮線で使用されます。東京メトロでは、13000系によって03系の置換えを進めています。
【撮影:佐野次郎 2018.4.29 せんげん台ー大袋間】

過去の記事から
東武鉄道70000系(71702F)
東京メトロ日比谷線03系(03106F)
東京メトロ日比谷線13000系(13101F)